2013年2月10日日曜日

「伸び続ける会社の「ノリ」の法則」 遠藤功


経営において合理性や理詰めは必要だが、「経営の本質」は合理性ではなく情緒性にあり、そのためには「ノリ」が必要であり、そのために「労働」ではなく「仕事」、さらにそこから「祭り」にまですることで個人のノリも得られると述べています。

「ノリ」を生み出すために、社員同士のつながりを大切にするイベントの重要性を、いくつかの会社の例を挙げて紹介しています。(社員の夏まつり企画や、BBQ大会など)。
また、実用的な方法として、ポジティブワードを使い、ネガティブワードはNGとすることも重要であると紹介されています。

平たく言えば「職場の雰囲気」をよくして、みんなで「ノリ」よくできれば、会社の業績も伸びるという論理のようです。
その論理はよくわかるのですが、終身雇用が崩れ、成果主義に変貌し、過去の経済発展も見込めず、また雇用形態もさまざまとなった現状で「ノリ」を回復できるのか、疑問です。

また、ノリを生み出すために経営者が「大ボラ」を吹くこと、すなわち、経営者が自らの夢や未来を熱く語ることの必要性を述べています。経営者が熱く夢を語れば、それは会社全体のノリを生むでしょう(本田宗一郎の例が挙げられています。) そのほかの本書内の事例でも、経営者の[熱いもの」が、その会社全体の「ノリ」を生み出していることは疑いありません。ただ、そんな経営者がどれだけいるのか?極めて稀であることは否めません。私の勤務先はどうでしょうか?ノーコメントです、、、

もしも、沈滞しているノリのない職場(会社)で、悶々としているのであれば、自分で会社を興すことを真剣に考えるのも選択肢の一つでしょう。



かつては一般的であった会社の社員旅行や、飲み会のイベントなどが減りました。それは良い面もありますが、それらが会社の「ノリ」を生み出すことに一役かっていたのかもしれないですね。

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