2013年2月15日金曜日

「成功本はムチャを言う!?」 新田義治


成功の定義とは?、、、著者は本書の最後に自身の定義を示していますが、一般的に「成功」のイメージは、人の上に立つことや、金持ちになることや、異性にもてること、社会的な名声を得ることだと思います。で、実際に「成功者」と見られているヒトが書いた本の「ムチャな」点を具体的に指摘しています。そして、それらの成功本を読み解く技術として、個人の性格傾向によって成功へのアプローチが異なるので、その各自の傾向をもとにして読み進めればよいと述べています。

最後のほうに、「成功には運が必要」とあり、その通りだと思います。しかし「運がなかった」「運が悪かった」と思う前に、十分な努力をしたか否かは重要でしょう。最終的に運の善し悪しで決まったとしても、最初から運の善し悪しに頼っているようでは、万馬券を当てにしてお金を増やそうと考えているヒトと同じです。

「過去は変えられないけれど、過去の意味づけは変えられる」と誰かの本に書いてありましたが、成功本の落とし穴は、あくまでもその成功者が成功したと考えられた時点で、その過去を振り返ってご本人の経験ややってきたことを「成功」と結び付けている点だと思います。そのすべてが「普遍的な成功のための手法」とみなすのがそもそもの間違いなのではないでしょうか。

書いてあることを鵜呑みにするのではなく、「普遍的に使える要素」を見出して利用する姿勢こそが重要でしょう。

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