2014年3月6日木曜日

「カーニバル」と「キャンペーン」

ブラジルの2-3月といえば、「カーニバル」の時期である。なぜ、「時期」といったのかといえば、それは年によって日が変わるからである。(つい、この前まで知りませんでした。2014年は3月4日ですが、2月28日ごろからイベントは始まったようです。)

カーニバルといえば「リオのカーニバル」が有名だろうが、他の都市でも規模の違いはあるが行われている。私の滞在している都市でもやっているらしく、こちらのツテがあり見に行った。(夜は物騒なのに、開始は午後10時で終了は朝5時ごろの予定ということで本来ならとても一人で行くことが出来ない。)

途中で引き揚げたものの、やはり生で見ることができたのは貴重な体験であった。

リオに比べれば小さいですが、サンボードロモを各エスコーラがちょっとづつ進んで披露します。 

ブラジルのカーニバル概要はwikiのこちらをどうぞ。

山車もあれば、人の行進もありで、ある人は「ディズニーランドのエレクトリカルパレードのようなものだ」といってました。










この時に気になったのが、ある「キャンペーン」である。
事前に購入した入場券でゲートを通過し、歩いていると、透明な90L容ほどのビニール袋から、すれ違う人に何かを渡している一団と遭遇した。何かのキャンペーンらしい。貰ったものを見てみると、3つ連なったコンドームではないか。他の一団にも会い、そこでも同様にもらったのでポケットがいっぱいに(現物の写真は下のほうを参照)。

そういえば、テレビのCMでもそれらしいものをやっていたのを思い出した。ネットで検索すると、この時期は国がキャンペーンをやっている模様。
CMが番組内で紹介されていた動画は↓

さらに、街中を歩いてみると、そのキャンペーン看板や横断幕が交差点で見受けられた。

ここは交差点のすぐ近く(車の中の二人は関係ありません)


ここの交差点にも。
そして、ここの交差点にも。

「自分で予防しましょう。コンドームを使いましょう」
と真ん中に書いてあります。
「use camisinha」が、英語では「use condom」
ですが、英語のuseはポル語ではusarで、-ar動詞で勧誘形だから-eに変化してuseなのです(たぶん)。

こちらは、キャラクターまで描かれています(ゆるキャラ?)

会場で配られていたコンドーム。








カーニバルだから「そういう」機会が増えるので、キャンペーンをしてコンドーム配布までやるということは、HIVの拡大が深刻であることを裏付けているのだろう。キャンペーンの費用も相当額であろうが、予防に費用をかけたほうが、結局は社会的な負担を低減できる。
そういえば、日本でも避妊具の使用について中学から積極的に教育しようとした動きに対して、「寝た子を起こすことになる」と反対されたニュースもあった気がする。

カーニバルで「そういう」機会が増えるのであれば、日本でもカーニバル的なイベントをすれば、人口増加の一助となるかもしれない(日本の人口減少問題がそんなに簡単に解決できるならよいのですがね)。

「文化の違い」といってしまえばそれまでだが、その「違い」がそこでのヒトの生き方にも影響を及ぼしているに違いないと感じた。

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