2013年8月11日日曜日

”Quiet” -Susan Cain- (その2)

標記の本を未だに読みきれておらず(現在、42%くらいです)、今回も途中までの面白そうな点をアップします。“Quiet: The Power of Introverts in a World That Can't Stop Talking”by Susan Cain(その2)です。(その1はこちら

「ブレインストーミング」に関して、みんなでアイデアを出すのはよい方法であると考えられていますが、「才能のある」ヒトの能力を十二分に発揮させたいのであれば、必ずしもベストな方法ではない事例が紹介されています。大きな発明をできるようなヒトにとっては「グループワーク」ではなく、むしろ一人でこもって集中したほうが能力を出しやすく、そういったヒトは内向的なヒトが多いと分析しています。

幼児期からの観察によって内向人間と外向人間を区別する研究の結果は面白いです。幼児に刺激を与えて「たやすく反応するのが外向人間で、なかなか反応しないのが内向人間である」、と考えがちですが、実は逆だというのです。内向か外向かの違いは、外部に対する刺激をどの程度求めるかによるらしいのです。
人間は基本的には何らかの刺激を求めており、「十分な」刺激のレベル(閾値)はヒトによって違い、そのレベルは外向人間では高く、内向人間では低いようなのです。従って、幼児期の段階で容易に泣いたり笑ったり外部の刺激に反応しやすいのは、将来の内向人間であるということです。
なので、大人になって人前で話すのが苦手である現象は、その状況がそのヒトにとっての刺激のレベルをオーバーしているからであり、緊張しないヒトにとっては、まだ刺激レベルにまで達していないと考えられているようです。(ただし、結果に対する原因はただ一つが対応しているわけではないので、現実の世界では一対一の対応で説明できるほど単純ではないとも言っています。)
外向人間のほうがパーティー好きであったりするのも、刺激を求めるためだと考えると納得のいく説明です。


(たぶん)その3へ続く。


なぜか、キンドル版で2種類あり(いまさら気づきました)、今回リンクを貼り付けたもののほうが40円くらい安いようです。

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