2013年12月15日日曜日

「オンライン英会話の教科書」 嬉野克也

 「スカイプ英会話」に関して、あまり多くを語る必要もないと思います。
ただ、これから始めてみたいと思う人でやり方がよくわからない人にとって役立つ情報が本書の7割程度をしめています。
「英会話トークスクリプト」として、こんな時はこう言えばよいという文例が紹介されてます。決まり切った言い方なので、スカイプ英会話を始めることに抵抗のある人には役立つでしょう。
 単に授業を流すのではなく、有効に活用するために、レッスンで学んだ単語や表現を使って自分のシチュエーションに置き換えて英作文し、それを暗誦する方法を挙げています。ポイントは、「自分のシチュエーションに置き換えて」という点でしょう。で、そのシチュエーションを定義するのは、英語学習の「目標」だと考えられます。


「目標設定」の重要に関しては、本書全体で触れられています。
長期の目標を設定して、それに向かって、中期、短期の目標を設定することは冒頭に述べられてます。この点は英語学習のみならず、何かをやる際の普遍的なやり方と言えるでしょうが。

カジュアルな話し方とするのかビジネスに使うフォーマルな話し方とするのか、目標によって違ってくきます。ビジネスで英語を使うことを想定しているならば、最初からそれに合った話し方で学習しようと述べています。固い言い方もフランクな言い方も使い分けることができるのが理想ですが、上級者レベルでしょうね。

スカイプのレッスンで、それぞれのレッスンでも、目標を決めておくのが単に流されないためのポイントだとも述べています。


 英語での独り言や、妄想英会話が、ネットに頼らなくてもどこでもできる方法として紹介されています。目に映るものを英語で表現するトレーニング法は、私の記憶が正しければ、大前研一氏がすでに紹介していたと思います。例えば通勤電車で車窓から見える景色、あるいは中吊りの内容を、英語で片っ端から表現してみる(=その度に頭のなかでつぶやく)英語学習法です。


単なる「英語学習法マニア」になっては本末転倒ですが、「英語学習法」を知る上では面白い本だと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿