2014年4月6日日曜日

「Phone Kitten: A Cozy, Romantic, and Highly Humorous Mystery」 Marika Christian

Phone Kittenとは、phone sexで働く人、すなわち、電話でエロティックな声を提供する人のことだ(もちろん商売として)。この小説の主人公Emilyは学校に通いつつ生活費をまかなうためやむを得ずPhone kittenとして収入を得ることにした(時間の自由度もあるし、在宅勤務も可能だから)。そして、その顧客のなかでお得意さまとなった人と実際にたまたま会ってしまったがその後に殺されたため、その事件に巻き込まれる話である。そして、その事件解決のために素人探偵として首を突っ込み、解決していく展開である。

面白いのは、主人公Emilyはどちらかと言えば「内気」な性格であったが、phone kittenとしての経験を積むうちに、そのキャラクターPeytonを演じることができるようになった点である。そのPeytonの性格とは、実際のEmilyとは別でセクシーで男を手玉に取るようなそして自信に満ちたものである。Peytonならどうするか?どう振舞うか?を自問して、Emilyではなく「別の人格」のPeytonとして犯人探しをする点でおもしろいミステリーとなっている。内容は、サブタイトルどおりのA Cozy, Romantic, and Highly Humorous Mysteryで、ミステリーの中にもユーモアやロマンティックさが含まれている。


話のなかで、いろいろな探偵小説の話も出てきたのですが、わたしはColumbo(刑事コロンボ)しかわかりませんでした。推理小説ファンならば、共感できるのでしょう。英語のレベルとしては比較的読みやすいと思います。

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