2013年7月6日土曜日

「Waking Up Married」 Mira Lyn Kell

 今回読んだのは、Kindleで無料で読むことのできた、ハーレクインシリーズの一つです。
途中から話について行けなくなりました。理由のひとつは比較的難しい単語が登場する頻度が高かったからではないかと思います。他の理由は序盤で登場人物が3人を超えたので、誰がだれだか混乱したためかもしれません。

このシリーズは他も似ているかとは思いますが、女性が読めば素敵な妄想の世界へと誘ってくれることでしょう。特に心理的な描写については女性のほうが共感できる点が多いのではないかと思われます。(書き手も女性読者を想定しているのでしょう。)

 「朝、目覚めたらよく分からないヒトと結婚していた」というスタートは、この手の物語では典型的なのでしょうか。洋画でも、同様の展開で話の始まるキャメロン・ディアスが主演のコメディを思い出しました(邦題:ベガスの恋に勝つルール。原題:What Happens in Vegas。)話の始まりは似ていますが展開は違っています。



せっかくなので、個人的に気になった表現のいくつかを原文の部分とともに以下に示します。

■knickknacks
She hadn't brought everything to San Diego. Not the furniture. But her keepsakes. Books. Knickknacks.
キンドルの辞書では英英辞典で表示されました。
意味は、a small worthless object, esp. a household ornamentで、
まさに引越しの場面なので「装飾用小物」でしょう。


■wring one's hand
 "Okey," she said, nervously wringing her hands. "I'll be your wife."
絞るの意味ですが、wring one's handで「両手をもみしぼる」の場合、
「じっとしていられないような不安・心配・苦しみ・絶望などのため、強く握り合わせた両手をねじるように動かすしぐさ」を表すようです(*)。


■square one's shoulders
"I'm just confused and overwhelmed and..." She squared her shoulders. "I'm not entirely sure a getting-to-know-you anything makes much sense, all things considered"
「(肩の線がぴんとまっすぐになるように)胸をぐっと張る、背筋をしゃんと伸ばす」様子で、「堂々たる構え;勇気ある決断、一戦を交える覚悟、難事をやり遂げる覚悟など、確固たる心構えを反映する姿勢;張り切って構える様子を表す比喩表現」のようです(*)。
ここの文脈では、「ちょっと居直る」ような雰囲気だと思います。
squareは、四角くするのではなく、まっすぐにするの意味合いだったとは、、、読み飛ばすと細かい部分で誤解することがあるので注意が必要です。

(*)出典:「しぐさの英語表現辞典」小林祐子編、研究社

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