作家を含めた著名人のエッセイ集で、それぞれの長さは4ページ程度と短い。したがって、本当の細切れな時間に読むのには最適な構成だろう。もともとは「ねこ新聞」に掲載されたもののようだ(「ねこ新聞」なるものがあるとは知りませんでした。)
「猫好き」が読めば、大いに共感することが大いに違いない。また、「非猫好き」が読めば、猫バカとバカ猫の世界を理解する足がかりとなるだろう。
自分の過去を顧みると、飼い猫に影響されたことは否めなく、ひょっとすると人間のパートナー並の影響度があるんじゃないかと思うことがある。このエッセイ集を読むと、猫の影響力はやはりすごいと認めざるを得ない。
【余談】
英語タイトルの副題は、"The cat plays music."とつけられている。
英文法の本を参考にして解釈すると、
The cat plays music.[他の種と区別して、猫というものは~]
というニュアンスなのだろう。
ちなみに、他の可能性としては、
A cat plays music.[いかなる猫でも]
Cats play music.[一般的に猫は(口語的)]
The cats play music.[ある地域にいる、などある特定の猫が~]
があるが、なんとなく、「犬は奏でないけれど、猫は奏でる」意味であれば"The cat plays music"正確な訳なのだろう。
当ブログに訪問いただきありがとうございます。 自分の読んだ本のレビュー(メモ程度ですが)、語学学習の経験、そして猫についてつれづれなるままに書いています。なお、本に関しては、原則、『「タイトル」-著者』の見出しにしています。
2014年6月9日月曜日
2014年6月1日日曜日
「開高 健 電子全集7 小説家の一生を決定づけたベトナム戦争」
開高健の「輝ける闇」は小説であるが、その元になっているのはベトナム戦争における従軍記者としての経験である。その従軍記者としての期間に書かれたルポルタージュや小説、エッセイを中心にまとめたのがこの電子全集7である。
個人的には映画や小説に対しては2種類の人間がいると思っている。すなわち、同じものを何回も見たり読んだりすることが好きな人間とそうでない人間だ。自分は後者に属するので、同じ映画を何度もみることはまずないし、小説でも同様である。全集のこの巻中のベトナム戦争ルポを凝縮したものとして「輝ける闇」が書かれたことを認識していなかったため、なんだか同じものを読んでいる感じがしたことは否めない。
今や、ベトナム戦争もはるかに昔のこととなってしまった。ルポ以外に、著者が新聞や雑誌に寄稿した記事も紹介されている。それらによって当時のベトナム戦争に対する日本国内の空気を感じることができるであろう。
やはり内容を詳しく読むためにはインドシナ半島の歴史とか、フランスの教養などが必要かもしれないと感じた。図書館にも開高の全集はあるが、同じテーマでまとまって読むにはこのシリーズはよいかもしれない。
個人的には映画や小説に対しては2種類の人間がいると思っている。すなわち、同じものを何回も見たり読んだりすることが好きな人間とそうでない人間だ。自分は後者に属するので、同じ映画を何度もみることはまずないし、小説でも同様である。全集のこの巻中のベトナム戦争ルポを凝縮したものとして「輝ける闇」が書かれたことを認識していなかったため、なんだか同じものを読んでいる感じがしたことは否めない。
今や、ベトナム戦争もはるかに昔のこととなってしまった。ルポ以外に、著者が新聞や雑誌に寄稿した記事も紹介されている。それらによって当時のベトナム戦争に対する日本国内の空気を感じることができるであろう。
やはり内容を詳しく読むためにはインドシナ半島の歴史とか、フランスの教養などが必要かもしれないと感じた。図書館にも開高の全集はあるが、同じテーマでまとまって読むにはこのシリーズはよいかもしれない。
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