以前に読んだ小説(Taken by Storm)の続編です。
「続編」のよい点は、同じ登場人物に関しては、それらの情報が既に把握されているので内容を追いやすい点でしょう。
Michaelはタイでダイビングインストラクターとして働き、Leesieはアメリカで大学へ進学し離ればなれとなった2人の関係を追った展開となっています。
Michaelがタイでの浮気の嫌疑をかけられるのですが、その証拠としてLeesieから言われたのが、第3者のブログに書かれた内容と写真である点は、ネットの時代だからこそ起こりうる展開でしょう。その人物が"blogospherically huge"だったから世間にバレバレも同然だったのかと。
ネットの時代となり、物理的に離れていても気楽に連絡がとれる状況は、明らかに現代モノの小説の構成に影響を与えているでしょう。さらに、ネット時代の特徴として、個人の情報を瞬く間に世界へ発信できることも挙げられます。
Leesieが自動車事故に巻き込まれ、一命を取りとめ、さらにそこから話が展開することを示唆しておしまいとなってます。事故後の入院の描写がかなり詳しいと思ったら、どうやら、著者の実体験を元となっているみたいです。あとがきに書いてました。
カテゴリーとしては恋愛ものですが、ストーリーとしてはちょっと重い気がします。
‐‐‐単語、表現メモ‐‐‐
([ ]内のNoはキンドルでのページ)
■She jabs a finger into my chest.[3045]
「人差し指で激しくこづく」 相手を激しく非難するしぐさ。
■I take in the scene.[3621]
ここでは「見物に行く」の意味でしょう。他の意味もあります。
■Who knew she was blogospherically huge? Thousands and thousands of followers?[3823]
blogosphere(ブログ圏)とは、全てのブログとそのつながりを包含する総称であるとのこと。blog+sphereの造語。余談ですが、ネットワークの住民はnetizen(network+citizen)ですね。
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